業務内容
基礎工事の重要性
ベタ基礎
基礎工事には「布基礎」と「ベタ基礎」の2種類あります。
当社ではベタ基礎専門で住宅基礎工事を行っております。
ベタ基礎は阪神大震災以降に広まった、地盤全体にまんべんなく鉄筋コンクリートを入れ、基礎を配する工法です。ベタ基礎を上から見ると、柱や壁はもちろん床面にあたる部分もぶ厚い面状の基礎で支えられています。そのため建物の重さが分散されやすく、耐震性を高めることが可能です。
施工の流れ
①遣り方工事
遣り方とは、図面に記載されている建物の位置や基礎の高さなどの情報を、実際の敷地に写すためにつくられる仮設物(木の杭など)のことです。この作業を「遣り方を出す」と言い、建物の正確な位置を決める重要な作業です。
②掘削工事
掘削工事は「根切り」とも呼ばれます。基礎をつくるために地盤を掘り起こします。
③地業
砕石または割栗石を均し、ランマープレートという機械で転圧し地盤を固める工事です。
④捨てコンクリート打設
地業で地盤を固めたのち、建物の基準を書いたり職人さんの作業がしやすくなるようにコンクリートを流すことがあります。このときに流すコンクリートのことを「捨てコンクリート」と呼びます。捨てコンクリートは建物の強度に直接関わりませんが、工事を進めやすくする上でとても大切な作業です。
⑤外枠組み
捨てコンクリートに墨を出し、その墨に合わせて枠を組み上げる。
⑥配筋
工事現場でいわゆるよく見るこの鉄格子のようなもの。この組み立てを「配筋」と呼びます。
基礎は鉄筋コンクリートでできており、配筋は鉄筋コンクリートに必要な鉄筋(鉄の棒)を図面通りに組み立てていく作業になります。配筋は基礎の寿命や強度に直接影響がある非常に重要な工程で、建築基準法などでも様々なルールが決められています。
⑦型枠を組み、コンクリートを流す
型枠とは、コンクリートを流して固めるために設置する枠のことで、木製や鉄製などの枠が使われます。型枠は設計図に沿って組み立てられます。型枠組が終わると、コンクリート打設前に、アンカーボルトと呼ばれる建物の構造材と基礎をつなぐ金属製の部材を設置します。その後、型枠の中にコンクリートを流し込む「コンクリート打設」を行い、型枠を外すまで一定の日数を置きます。これを養生(ようじょう)と呼びます。
⑧型枠を外し仕上げ
養生期間後に型枠を外し(脱型)、コンクリートに初期の不良が発生していないか、ひび割れや仕上がりの状態を確認します。アンカーボルトがコンクリート打設時にずれたり曲がったりしていないか、なども重要なポイントです。